お茶のトピック

日本カテキン学会でカテキンの代謝について発表しました

カテキンの微生物代謝について、日本カテキン学会で発表しました

2014年11月21~22日に開催された第11回日本カテキン学会年次学術大会において、当社研究員が「イソフラボン代謝菌株による(-)-Epigallocatechin(EGC)および(-)-Gallocatechin(GC)の代謝」というタイトルでポスター発表を行いました。本発表では、以下の内容を報告しました。

イソフラボン代謝菌株による(-)-Epigallocatechin(EGC)および(-)-Gallocatechin(GC)の代謝

三井農林はこれまでに、ラットの糞からエピガロカテキン(EGC)を代謝物へと変換する腸内細菌を単離し、Adlercreutzia equolifaciens MT4s-5と名付けました。この細菌は、大豆イソフラボンを代謝する細菌(Ad. equolifaciens FJC-B9(JCM 14793)やAsaccharobacter celatus do3(JCM 14811))と遺伝学的に近いことが推定されるため、これらイソフラボン代謝菌株がEGCまたはGCを代謝物へ変換できるか調べました。その結果、菌株によって化合物の代謝作用は異なるものの、イソフラボン代謝菌にもカテキンを代謝する能力があることを見出しました。

高垣晶子, 南条文雄, 三井農林株式会社, 第11回日本カテキン学会年次学術大会
参考)Takagaki A., Kato Y., Nanjo F., Arch. Microbiol., 2014; 196(10):681-95.