薬食国際カンファレンスで
カテキン代謝物の機能性について発表しました
カテキン代謝物の子宮頸がん抑制作用について、薬食国際カンファレンスで発表しました
2014年11月5~6日に開催された第2回薬食国際カンファレンス(ICPF)で、当社研究員が「The inhibitory activity of catechin metabolites on HeLa human cervical cancer cells.」というタイトルでポスター発表を行いました。本発表では、以下の内容を報告しました。
The inhibitory activity of catechin metabolites on HeLa human cervical cancer cells.
(ヒト子宮頸がん細胞に対するカテキン代謝物の増殖阻害活性)
三井農林はこれまでに、お茶ポリフェノールの一つであるカテキン類の代謝吸収について研究してきました。その中で、カテキン類の多くが腸内細菌によって様々な代謝物へと変換されて体内に取り込まれることが分かり、カテキン代謝物が生体内で何らかの健康機能をもたらしているのではないかと期待されています。そこで私たちはカテキン代謝物の機能性研究の一つとして、子宮頸がんに対する作用を検討しました。
同定した28種類のカテキン代謝物を微生物変換法または化学合成法によって調製し、ヒト子宮頸がん細胞(HeLa)に対する増殖阻害作用を調べました。その結果、試験した化合物のうち、5-(3,4,5-trihydroxyphenyl) valeric acidに最も強い阻害活性が認められ、カテキン代謝物が子宮頸がん抑制の一部に寄与する可能性が示唆されました。
Hara A., A. Takagaki, H. Kobayashi, K. Goto, F. Nanjo. Mitsui Norin Co., Ltd., The 2nd International Conference on Pharma-Food.